生成AIとは?基本知識と活用法を簡単解説!

2024.04.08
生成AIとは

近年、AI(人工知能)技術の発展が著しく、特に「生成AI」が世界中で注目を集めています。
2022年11月にOpenAI社がChatGPTをリリースしてわずか2カ月で1億人のユーザーを獲得し、大きな話題となりました。

企業でも生成AIを活用し、新しいサービスや製品を生み出したり、業務の効率化を推進する動きが広がっています。ゴールドマンサックスのレポートによると、世界全体で3億人規模のフルタイム労働者の仕事が生成AIによって影響を受ける可能性があると指摘されています。そう遠くない未来に、AIは様々な業務に関与するようになり、AIと共に働くことが日常的になると予想されます。AI技術の更なる進化に伴い、私たちはAIとの共存やビジネスでの活用方法について考える必要があります。
まずは生成AIについての理解を深めるために、この記事では、生成AIの基本知識と活用法についてわかりやすく解説していきます。

生成AIとは

AI(人工知能)とは、知的なコンピュータプログラムを作る科学と技術であり、AI(人工知能)の分野の中にマシンラーニング(機械学習)という領域があり、その中にディープラーニング(深層学習)という技術があります。そしてディープラーニング技術を利用して、データを元に新たなデータや情報を生成する技術が「生成AI(ジェネレーティブAI)」です。

 

生成AI

「ジェネレーティブ/Generative」の単語は、”何かを作り出す、生み出す”という意味があります。
従来のAIは識別系AIと言われ、学習済みのデータから適切な答えを予測することができるのに対し、生成AIは、学習済みのデータを基にして、ディープラーニングによってAIが自己学習を重ねることで、”0から1を生み出す”クリエイティブなオリジナルコンテンツを作成することができます。

現在は、AIの歴史において第3次AIブームと位置づけられており、GPUの普及やデータ量の増大により、AIの実用化が大きく進展すると期待されています。

生成AIの種類

生成AIには、テキスト生成、画像生成、動画生成、音声生成など様々な種類があります。それぞれの活用例と合わせてご紹介します。

生成AIの種類

文章生成AI

文章生成AIは、大規模言語モデル(LLM)を用いており、プロンプト(ユーザーの指示文)に基づいて、AIが内容に応じた回答を自然な言語で生成します。

活用例:翻訳や文章要約、誤字脱字チェック、ECサイトの商品説明、アイデアの壁打ちなど

画像生成AI

画像生成AIは、プロンプト(ユーザーの指示文)に基づいて、オリジナルの画像を生成します。実在するオブジェクトや風景をベースにしたリアルな画像だけでなく、想像上の世界を生成することも可能です。

活用例:製品デザインのコンセプトビジュアル作成、ロゴのデザイン作成など

音楽生成AI

音楽生成AIは、プロンプト(ユーザーの指示文)やユーザーが指定したジャンルやムードに合わせてオリジナルの音楽を生成します。

活用例:広告やプロモーションビデオでのバックグラウンドミュージックの作成など

動画生成AI

動画生成AIは、プロンプト(ユーザーの指示文)や画像から短い動画クリップやアニメーションを生成します。

活用例:製品紹介動画、ソーシャルメディアコンテンツなどの作成など

これらの生成AI技術の活用により、作業や業務を効率化したり、新たなアイデアを作り出すことができ、生産性の向上とコストの削減が実現します。

生成AIを活用する前に知っておくべきこと

生成AIをまだ使ったことがない、あるいは使ってみたことはあるけれど本格的に活用はできていない方がいるのではないでしょうか。そこで、AIチャットへ「生成AIを活用するにあたり、知っておくべきことは何ですか?」と質問をしてみましたので、その回答をご紹介いたします。

生成AI

生成AIは非常に便利で大きなポテンシャルを持っていますが、AIチャットの回答が示すように、その活用には注意が必要です。
ユーザーは、注意すべきことを念頭に置きつつ、生成AIを上手に活用することが求められます。

生成AIツール「Maison AI」のご紹介

弊社では、同じワールドグループで、ファッションとAIを始めとする最新テクノロジーをかけ合わせたサービス・プロダクトの開発に取り組む株式会社OpenFashionが開発した生成AIツール「Maison AI(メゾンエーアイ)」の販売を開始しました。

Maison AIの主な特徴

● 安心のセキュリティ
 入力データはAIに学習されないので、安心して企業で利用が可能。

● 文章生成と画像生成AIが機能統合
 ChatGPTのGPT-4 Turbo、画像生成AIはSDXL 1.0に対応。

● ノーコードでAIエージェントが作成可能
 ファイル(PDF、TXT、CSV)連携が可能で、業界特有の知識を必要とする質問にも高精度な回答を提供。

● 無料で使えるプロンプトが多数
 ストアでは、一般的に使えるものからファッションに特化したプロンプトまで多数ご用意。

● チームメンバーで共有可能
 組織やプロジェクトごとに専用のワークスペースを作成でき、ワークスペース内で利用履歴を共有可能。

MaisonAIの活用事例

活用事例 ①
ブランドの各店舗の売上状況を経営層に報告する際に、
必要な情報を全て確認するのに時間を費やしてしまっている。

→ AIエージェント機能で各店舗の売上状況やコメントが記載されているファイルを添付し、アウトプットの形式を指定すると、数秒で情報をまとめて回答してくれるので業務の効率化が期待できます。

 

活用事例 ②
新しいビジネスを企画することになったが、
案が全然思いつかない、または案を練るのに時間がかかりすぎてしまっている。

→ テンプレート機能で、対象となる市場の現状、ターゲット層や要件を入力することで、案を出してくれて企画をサポートしてくれます。また、履歴を共有できるので効率的に連携することが可能です。

 

活用事例 ③
近未来的なロボット画像を作成したい。

→ 画像ジェネレート機能でイメージした画像を作ることができます。

画像生成

(MaisonAIを使って画像を生成)

弊社は、Maison AIの導入支援から運用まで、業務効率化や生産性の向上を目指し、 AI活用の定着を目的とした社内リーダー育成など、AI時代に適応した企業に成長いただく伴走支援を行ってまいります。

MaisonAIの導入支援に関して関心がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

「MaisonAI」ご紹介ページ

「SIMLES」についてお問い合わせ

【参考】
経済産業省:第8回 デジタル時代の人材政策に関する検討会-生成AIの影響と人材育成(東京大学大学院工学系研究科 松尾 豊教授)

SIMLES(シムレス)についてさらに詳しく知りたい方は、詳細資料がダウンロード出来ます。